自己愛の強い親

『子供を愛さない親は、いないよ。』

両親の話をすると、決まって言われた言葉。
その言葉を聞く度、「この人は、私が経験している修羅場を理解出来ない。」と思った。

自己愛が強い親は、子供より自分が優先。
子供を愛する以前に、子供から愛を得ようとする。
故に、子供は「親の親役」を負わされる。

人生経験の浅い子供は、「親を喜ばせよう。」と、必死に考え、
『親にとって、良い子』になる。
聞き分けの良い子、親に素直な子、親に頼らず自分で何でもする子、e.t.c.

親の機嫌が良ければ、愛され、可愛がってもらえる。
だから、親の機嫌を損ねぬよう振る舞う。
いつしか、親からの愛は、自分の振る舞いへの対価となる。

そして、子供は、大人になり、親を一人の人間として見るようになる。
「こいつら、これでも親か?!」…そんな言葉が頭をよぎる。
同時に、『育ててもらった親に、そんな事を思っていいのか?!』と自分を責める。

育ててもらった子供として…。という道徳観。
愛されたい。という親への愛情欲求。
人として…。という、一般倫理観。
それらが交差して、頭の中が乱れる。

ん?ちょっと待てよ。
全部をまとめて考えるから乱れるんじゃないの?
一つ、一つ、切り離してみたら、どうだろう。
ごっちゃにするから、どうしていいか分からなくなるんだ。

頭の中を整理したら、乱れが治まり、
親と自分の関係を冷静に考えられるようになった。

何歳になっても、私の中には「親に愛されたい子供の自分」が居る。
それを認め、「親に愛されたい子供の自分」の声を聴き、
私が私の母となり、子供の自分に愛情込めて応える内に、
不完全燃焼だった愛情欲求が昇華されていく。
そして、生物学的な親は、愛情対象ではなく「人としての彼ら」となった。


麻生 若那

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by wakana-2015 | 2017-03-12 08:00 | 心理
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